まあ、タケウマの備忘録のようなものです


by takeuma1192
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カテゴリ:本( 2 )

風花

『風花』 川上弘美 (集英社)

久しぶりに読んだ川上弘美の長編小説。
坦々とした日常の中の微妙な感情の迸りを淡々と表した好著。

ちなみに、タイトルおよび各章のタイトルは季語(多分)。
風花。夏の雨。大寒。立春。春昼……

多くの章で、主人公は旅をするか、過去の旅の情景が語られる。
新花巻からバスで行く湯治場。
子供の頃、母と言った横川。
かつての大学の同級生と行く沖縄……

ほとんどの章で食事のシーンがある。
夫の不倫相手と食す中華料理。
夫から別れ話を切り出された割烹料理店で食す天ぷら。
夫の出張先で食すおでん……


  そう思いながら、のゆりはやはり、泣いている。
  新幹線がホームの高いところを、ときおり過ぎてゆく。わん、という音がする。
  のゆり、と卓哉が言う。
  卓哉さん。のゆりも呼び返す。
  「おなか、すいた」
  やがてのゆりは言った。


小さな小さな感情が形になるまでの、
砂時計の砂のようにさらさらと流れる時間の経過が愛しい。
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by takeuma1192 | 2008-09-02 18:00 |

脈絡なしの三冊?

本日購入三冊。

『春樹さん、好きになってもいいですか』 福田和也 (角川春樹事務所)

俳人としての角川春樹には、やはりひかれますね。
その他の才能は、すごいなあと思うものの、ボクにはどうでもいいかも。

 貌ふたつ色なき風の水鏡  角川春樹


『面白い小説を見つけるために』 小林信彦 (知恵の森文庫・光文社)

『小説世界のロビンソン』(新潮文庫)にいくつかの章を加えたもの。
大扉には『小説世界のロビンソン』改題とあるが、購入した跡に発見。
元本を持っているので、無駄な買い物かもしれないが、
そんなに損した気にならないのは、読み返してもいいかなとも思っていたからか。
蔵書は積み重ねられているので、元本を探すほうが大変だから……(苦笑
整理整頓しようよ。ハイ。

『バーボン・ストリート・ブルース』 高田渡 (ちくま文庫)

最近、「ブラザー軒」を聴く機会があり、高田渡が気になったしだい。
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by takeuma1192 | 2008-09-01 18:00 |