まあ、タケウマの備忘録のようなものです


by takeuma1192
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一番信じられない人は?

昨日、会社で片付け物をしようと車で出かけたときのこと。家から10キロほど走ったころでしょうか、車の後ろ側から変な音が聞こえてきました。窓を全開にして耳をすませると、ボコッ、ボコッという不規則な響きが少しずつ大きくなっていきます。ほどなく、車の動きも鈍い感じがしてきます。なんだか、後ろから引っ張られているような感じです。

イヤ~な予感がして、少し広めの道端に止めて確認してみると、案の定、パンクでした。左のリアタイヤに大きなビスが刺さっています。いつ刺さったのかわからないけれど、タイヤの空気は半分ほど抜けて、車体もずいぶん沈んでいました。

こういった緊急時にこそ、力を発揮する人をボクは何人も知っています。てきぱきとジャッキアップをして、緊急用のタイヤに交換してしまう人。でも、ボクはそうじゃないんですね。おおよその手順を頭の中で反芻することはできるけど、それを実行に移そうとすると、途端に面倒くさくなってしまう。とはいっても、ボクひとりしかいないから、ひととおりの作業をクリアしないわけにはいきません。

荷室を開けて、ジャッキと緊急用タイヤを取り出します。ジャッキで車体を上げながら、これってテコの原理だよなとどうでもいいことを思ったりします。タイヤが宙に浮いたところで、レンチでタイヤのボルトを外そうとしますが、力が足りないのか回ってくれません。それでもなんとか4つのボルトのうち、3つまでは緩めることができましたが、最後の1つがウンともスンともいいません。ここまできて、なんだか間違ったことをしている気がして、普段はボーっとしているくせにいざというときは役に立つ弟に電話をしてみると、タイヤはボルトを緩めてからジャッキアップするとのこと。初手から間違っていたことがわかり、あわててジャッキを下ろします。

車の重みで動かなくなったタイヤのボルトは、かなり容易に緩めることができました。最初から電話して指示を仰げばよかったのにと思いながらも、再度ジャッキアップして、パンクタイヤを外し、緊急用タイヤを取り付けようとすると、どっち向きに付けてよいのかわからなくなりました。見た目で正しそうな向きでつけると、ボルトの位置がなんだか違う感じがします。逆向きにつけると、ボルトがすんなり収まっていくものの、見た目はかなり違和感があります。

再度、弟に連絡を取ってみると、タイヤに向きが書いてあるのではとのアドバイス。でも、6桁の数字は記されてはいるものの、内とか外とかの明らかな指示が見当たりません。要はタイヤがはずれなければよいだろうと、見た目はおかしいけれど、ボルトがとまるほうでタイヤを装着することにしました。タイヤに記された6桁の数値も左から右に並び、きちんと読めます。多分、これで正しいはずです。

ジャッキを下ろし、タイヤのボルトを締め上げますが、これが何度締めても回り続けます。どこまで締めればよいのでしょう? また、弟に電話をしようかとも思いましたが、それも面倒くさくなって、適当なところであきらめることにしました。5キロ先に、タイヤ屋さんがあったはずです。その2キロ手前にはガソリンスタンドもあるはずです。少なくとも3キロタイヤが外れなければ、なんとかなるはずです。

エンジンをかけ、ゆっくりアクセルを踏み込むと、車はすーっと動き出しました。左の後輪もなんとか回っているようです。ゆっくり、ゆっくりと自分に言い聞かせるようにやさしくアクセルを踏みます。こんなに慎重に運転をしたのは、教習所以来ではないでしょうか。車が普通に動くのとは反対に、なんだか胸のあたりがむずがゆい気がしてきました。不安を感じたときに起こる現象です。

ボルトはもっときつく締めたほうがよかったのではないか。
やはりタイヤは逆向きに付いているのではないか。
次の瞬間、タイヤが外れたらどうなる?

多分、ボク以外の誰かがタイヤを交換したのなら、ボクは普通に運転をしたことでしょう。でも、いますごく不安に駆られながら運転しているボクは、タイヤ交換をした人に信頼をおいていないようです。なんだか、この世界の中で一番信じられないのは、事務所費を架空計上するような政治家ではなく、自分のような気がしてきました。

タイヤは外れることはありませんでした。
ただし、向きはやはり反対でした。

タイヤ屋さんで、作業が進むのを待ちながらお茶を飲んでいると、店先で乗用車どうしが衝突する事故が起こりました。大きな事故ではないものの、それぞれの車が少しずつへこみ、警察官が検証にやってきました。いろいろなことが起こる日だなぁと思いながら、1枚も写真を撮っていないことに気づきました。

久しぶりのネタなのに、なんともったいない。パンクしたタイヤとか、ジャッキアップされた車とか、逆さに付けられた緊急用タイヤとか、撮るべきものはたくさんあったのに、何も残されていません。本当にダメな日でした。会社に行くことはあきらめて、家に帰ったビールを飲んで、寝ることにしました。唯一正しい判断だったような気がしています。
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by takeuma1192 | 2007-07-17 16:07 | 正しくない休日の過ごし方